2025 音楽

2025年に聞いた音楽。

今年は本当にSpotifyの年だった。春頃に?スマホに導入したことをきっかけになんだかんだで使うようになっていた。導入したきっかけはなんだっけか。何かの先行リリースでSpotify限定配信とかがあったような気がする。

初めは「リモートワークで移動の機会もそんなに無いし、スマホで音楽聞くこともないかなあ」と思っていたのだけど、会社のミーティング用途で買ったBuleToothイヤホンが思いの外良かったので音楽を聞く用途にも使うようになった。秋口に所要で数週間ほど会社に出社する必要があったのだけど、そのときは移動中のほとんど耳にイヤホンをつけて何かしらの音楽を流していたように思う。

導入したSpotifyは無料プラン。有料プランだと指定した曲や途中再生もできるようになると思うのだけどそんなに必要な要素でもないし、音楽流しっぱなしの途中途中に出てくるあのCMもそんなに気にならなかった(というかアクセントになってちょうど良ささえある。)のでプラン変更はしていない。数曲をお気に入りにリスト登録してあとはただただランダムで流れてきたものを聴きつつ、気に入ったものをお気に入りに追加していく、というスタイルで1年過ごした。

他の音楽ソースが無かったかと言えばそんなことも無くて、昔から趣味のラジオも立派な情報収集源となっていた。(AMの)J-Popだったり、(FMの)洋楽とは少し違っていて自分が好みそうな音楽ジャンルや感性が似ているパーソナリティの番組を選んで聞いていた。ラジオはラジオで良いところがあってトークや番組の雰囲気も含めて楽しめるので音楽だけを聞くよりも満足感が高い。

haunted (Original Mix) / zensei ゼンセー

Spotifyをインストールして初期に流れてきた曲。こういう落ち着いたHouse調の曲が本当に好きなので、Spotifyでこういうジャンルが流れてくるのだったらこれからも使い続けていこうかな、と思わせてくれた曲でもある。ちなみに2023年リリース。名義が結構珍しい方でカタカナの「ゼンセー」まで含めてアーティスト名です。

柔らかい音とキックの序盤から中盤にかけての盛り上がり方がとても良い。ロングエディットが切に欲しい。

Can’t Get Enough / LTN pres. GHOSTBEAT

数年前、このような曲を熱心に聞いていたときからLTN氏は知ってはいたのだけどこちらの別名義は知らなかった。しかもLTN名義より曲が好みと来た、これは嬉しい。

曲を聞いて気に入ったときは、好みの系統の曲が揃っているという意味でレーベルもチェックすることが多い。Deeper Harmoniesというレーベルからリリースされていて調べてみるとあのAndrew Rayelがオーガナイズを務めているレーベルだった。(正確にはFind Your Harmonyという親レーベルのサブレーベルらしい) こういうことを調べて知ることも曲漁りの醍醐味だったりする。

Last Snow - dwelyr

新しく知ったレーベルで言うとSekoraも良かった。Progressive House / Organic House専門で落ち着いた曲の雰囲気が多い。上のLast Snowが気に入れば他の曲も大体好みに合うと思う。開幕当初から終盤まで延々となっているピアノの優しげなリフがとても心地よい。ジャケットの雪山も相まってこんな風景を眺めながらずっと聴いていたいなあ、と思わせてくれる。

直近にリリースされた Keystone / dwelyr & Lumynesynth も大分よい。何となくDinkaやTalamancaの曲に近い雰囲気を感じる。

Someday, Sara / Alex Albrecht

AnjunadeepからAlex Albrecht。最序盤のキックからすでにカッコいいのがずるい。中盤から主役になるパッドの音もとても良いDeep House。Scissor and threadというレーベルがあって、Alex AlbrechtはそのレーベルからもMelquíadesという名義で曲をリリースしている。これも格好良いDeep House。

LIstless Intertext / fka boursin

同レーベルは扱うジャンルをHouseに特化していなくてTechnoなんかもあったりする。Listless IntertextはElectoronica寄りの曲でこちらもとても良い。会社帰りの帰路で耳に流れてきた結果チルくなってしまってお気に入りボタンを速攻で押してしまった。

静かの海 feat.大貫妙子 / トベタ・バジュン

Be quietという地方局のラジオ番組があってそこで紹介された曲。ピアニストの横山起朗氏という方がパーソナリティを務めていて、ClassicやAmbient、Electronicaなどが紹介されることが多い。番組タイトルが Be quiet なのは静かな音楽を紹介するから、というのもあるが「明かりを消して静かに」聴いて欲しい意図もあるらしい。

上のようなコンセプトも好きだし曲を紹介するときに流すモノローグのような物語が本当に好き。これを聴くためにこの番組を聴いていると言っても過言ではないぐらいには好き。男女のすれ違いのような物語が流れ始めるとガッツポーズをしてしまう。何の話だっけ。

「静かの海」はいわゆる月の海のこと。歌声の浮遊感とピアノの音色がとてもマッチしていてお気に入り。トベタ・バジュン氏はあのnouvo nudeのメンバーであることを知った。懐かしの super highway

Strange Little Boy / Mia Brentano, Benyamin Nuss

同じくBe quietで紹介されていた曲。

この曲を最初に聴いたときは何となく馴染みのあるメロディラインだなあ、と思いながら聴いていた。どことなくゲームの悲しいシーンに流れてきそうな感じ。で、作曲者を調べてみるとBenyamin Nuss氏はドイツ出身のピアニストで、ゲーム音楽のピアノ演奏も多数手がけているらしい。この曲自体がどこかのゲーム音楽のアレンジなのかどうかは不明だったのだけど、そういう背景を知るとまた違った視点で聴けて面白い。

富山と山本(feat. ACE COOL) / Jinmenusagi

脳盗というTBSラジオの番組で紹介された曲。この番組で紹介される音楽は一般的過ぎない、けれどアンダーグラウンド過ぎないのが絶妙なラインと思っていて、かつ自分の趣向にぴったりなことが多いので音楽の情報源として重宝している。あとパーソナリティの2人の語りが面白いし、物事への視点や切り口が好きなのでそういう意味でも毎週聴いている。

上の音楽を聞けばわかるが超高速でビートに合わせて言葉を口から吐き出すように紡いでいる。このスピード感に最初聴いたときは圧倒されてしまった。何回も聴くうちに事実として「ものすごい速さで言葉を紡ぐ」ことはもちろんすでに頭で理解しているのだけど、そのパフォーマンス性にやはり驚嘆してしまう。ラップの一つの側面(と思っている)「言葉遊び」や「韻の踏み方」も聴いていて飽きない。

ラップ文化というものに触れ合ってこなかったし触れる機会もないわけで、この機会が無ければ知らずに人生が終わるところだった。感謝。

Vega / Hiroyuki Oda

Otographies 2から。国内レーベルのOtographic Music所属メンバーが他メンバーの曲をリミックスしたコンピレーション、と言いつつ普通にオリジナル曲も混ざっていたりする。(Beatportの履歴を見つつ)氏の曲を聴いたのはAstaroth / Revive以来か…大分前だなしかし。好きな感じのUplifting Tranceで本当に嬉しい。

同コンピだと他にLife Style(Kenji Sekiguchi Remix)Behind The Sunset(Deep Mix)MiMage(Two Decades 2025 Rework)あたりも好き。

Your Mind / Atura

Otographic Musicが月一ホストしているOtographic Artsというミックスショーがあってそこでプレイされていた曲。ダンスミュージックではあるものの、普段自分が全く触れないジャンルの曲が多くて新鮮。UK Garage というらしい。Like Thisも好き。

四月の桜 / [.que]

TOKYO MXテレビの「ヒーリングタイム&ヘッドラインニュース」という番組がありまして。淡々と風景を映しつつ文字情報でニュースを流すという環境映像番組なのだけど、この方の音楽が高頻度で使われていて気に入ったのが始まり。Spotifyで調べてみると11月に新曲(上の楽曲)がリリースされていて、早速聴いてみると物凄くよかったのでここにラインナップしておく。上の動画の3分あたりからある再びリズム隊が入ってくる展開がとても好き。

まとめ

以上、2025年に聞いた音楽(の一部)でした。Beatport巡回も定期的にやっていきたいのだけどなかなか時間を取れないのが悩みどころ。来年はもう少し時間を作って色々と漁っていきたい。

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